HIFU治療後の妊娠・出産については、主に海外から多数の症例報告および後ろ向き研究が蓄積されており、これまでに2500例以上の出産が報告されています。(重慶HAIFU公式資料)生殖補助医療による妊娠も含まれますが自然妊娠が多数を占めています。
妊娠を希望する子宮筋腫患者を対象とした観察研究の一部では、HIFU治療後の妊娠率は腹腔鏡下子宮筋腫核出術後と有意差を認めませんでした。(文献3)。 また、同研究においては、
- 妊娠成立までの期間が比較的短かった
- 帝王切開率が低く、経腟分娩が多かった
とする結果も報告されています。
妊娠・出産の経過は、筋腫の大きさ・位置・数、年齢、治療前後の子宮状態などにより大きく異なります。 諸外国では妊娠は治療後約3か月以降とする施設が多いですが、HIFU治療後の妊娠時期については一律の基準は確立されていません。
当院では、治療後の局所炎症や子宮状態の安定を考慮し、治療後約3か月以降を一つの目安として妊娠を検討する方針としていますが、最終的には症例ごとに慎重な判断を行う必要があります。
(文献3)Wu, Guangping; Li, Rong; He, Min; Pu, Yuanfang; Wang, Jishu; Chen, Jinyun; Qi, Hongbo. (2020). A comparison of the pregnancy outcomes between ultrasound-guided high-intensity focused ultrasound ablation and laparoscopic myomectomy for uterine fibroids: A comparative study. International Journal of Hyperthermia, 37(1), 617–623.PMID: 32525708. https://doi.org/10.1080/02656736.2020.1774081