子宮筋腫・腺筋症の
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子宮筋腫・腺筋症のHIFU治療を専門医が解説

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子宮筋腫の種類を徹底解説!タイプごとの特徴やリスク、治療方法も紹介

子宮筋腫と診断されたとき、「自分の筋腫はどのタイプに当てはまるのか」「種類によって治療法は変わるのか」と、頭の中に疑問が次々と浮かぶ方は少なくありません。

子宮筋腫は発生する部位によって3つの種類に分類され、それぞれで現れやすい症状や治療の進め方が異なります。

自分の筋腫がどの種類に該当するかを把握しておくと、医師からの説明をより正確に理解し、治療方針についての話し合いを具体的に進めやすくなります。

この記事では、子宮筋腫の3種類のそれぞれの特徴・症状・治療の選択肢をわかりやすく解説します。

子宮筋腫は主に3種類のタイプがある

子宮筋腫は、子宮の平滑筋細胞が増殖することで形成される良性腫瘍で、女性に多くみられる婦人科疾患の一つです。

筋腫が発生する部位によって、「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」の3種類に分類されます。

いずれも子宮を構成する平滑筋細胞が増殖することで形成される良性腫瘍であり、一般的に悪性腫瘍とは異なる性質を持っています。

タイプによって、子宮内腔への影響の程度が異なるため、同じ「子宮筋腫」という診断名でも、出血量・痛み・妊娠への影響などが大きく変わります。

どのタイプに該当するかは、超音波検査やMRI検査などの画像診断によって確認されるものです。

粘膜下筋腫の特徴

粘膜下筋腫は、子宮の内腔に最も近い部位に発生するタイプで、比較的小さなサイズでも症状が出やすい点が他のタイプと異なります。

以下で、粘膜下筋腫の特徴をわかりやすく解説します。

子宮の内側から育つ

粘膜下筋腫は、筋腫が内腔に突き出す形で成長するため、子宮の空間そのものが狭められやすい構造が特徴です。

一部は茎(細い根元部分)を持つ「有茎性」となり、子宮頸管から腟内へ脱出することもあります。

子宮内腔に最も近い位置に発生することから、3種類の中でも、とくに症状が現れやすい傾向があります。

月経への影響が出やすい

粘膜下筋腫は月経過多や不正出血が生じやすく、貧血を併発するケースも少なくありません。

筋腫が内腔を変形させるほど進行すると、月経痛が強まったり、経血の排出が妨げられたりすることがあります。

こうした症状は、日常生活に直接影響を及ぼすため、比較的早期に婦人科を受診するきっかけとなりやすいです。

ただし、症状の強さには個人差があり、同じ粘膜下筋腫でも無症状のまま経過する方もいます。

妊娠への影響

粘膜下筋腫は、子宮内腔の形状を変化させることで、着床環境(受精卵が子宮に根付く環境)に影響を与え、不妊の原因になる可能性があります。

受精卵が着床する子宮内膜の面積や血流が筋腫によって変化すると、流産や早産のリスクに関連する可能性が指摘されています。

妊娠を希望する場合、粘膜下筋腫は治療方針の検討において考慮すべき要素の一つです。

担当医と妊娠希望の有無を含めて相談し、治療の優先順位を整理することが求められます。

筋層内筋腫の特徴

筋層内筋腫は子宮の筋肉層(筋層)の中で発育するタイプで、子宮筋腫の中でもっとも発生頻度が高い種類です。

子宮壁の内部で膨らむ

筋層内筋腫は、子宮壁の中心部にある平滑筋層の内部に発生し、筋層の中で膨張するように成長するため、子宮全体が大きくなったようにみえることがあります。

筋腫の個数や位置によっては、複数の筋腫が同時に存在する「多発筋腫」の状態になることもあります。

子宮筋腫の中では比較的発生頻度が高いとされており、検診で初めて指摘されるケースも多いタイプです。

サイズが増すと症状が現れやすい

筋層内筋腫は、筋腫のサイズが大きくなるにつれて月経過多や月経痛が現れやすくなります。

筋腫が膀胱や直腸など、周囲の臓器を圧迫する位置に発育した場合、頻尿・便秘・腰痛などを引き起こすことがあります。

小さいうちは自覚症状が出にくい傾向があるため、定期的な超音波検査で筋腫の変化を追い続けることが望ましいです。

症状が軽度であっても、放置せず定期的な経過観察を続けることが大切です。

妊娠への影響

筋層内筋腫が妊娠に与える影響は、筋腫の大きさや位置によって異なります。

内腔に近い位置で発育した場合、子宮内膜の血流や形状に変化が生じ、着床や胎児の発育に影響する可能性があります。また、子宮の傷後に腸管などが癒着して腸閉塞などのリスクが生じます。

一方、筋層の外側寄りに位置する小さな筋腫では、妊娠への影響が少ないとされるケースもありますが、専門医による評価が重要です。

妊娠を希望している場合は、筋腫の状態を画像検査で確認しながら、適切な管理方針を検討することが大切です。

漿膜下筋腫の特徴

漿膜下筋腫は、子宮の外側を覆う漿膜のすぐ下から腹腔内へ向かって発育するタイプで、3種類の中でもとくに外側へ突出する形状が特徴です。

子宮の外側へ向かって育つ

漿膜下筋腫の一部は、細い茎(根元部分)を持つ有茎性となり、筋腫が茎のみで子宮とつながった状態になることがあります。

有茎性の場合、茎がねじれる「茎捻転」が生じると、急激な腹痛が生じる可能性があります。

子宮内腔から離れた位置に発生するため、月経への直接的な影響は他のタイプに比べて出にくい傾向です。

筋腫が大きくなるまで気づかれにくい

漿膜下筋腫は、筋腫が周囲の臓器を圧迫するまで症状が現れにくいのが特徴です。

筋腫が大きくなると、膀胱や直腸・尿管などを圧迫し、頻尿・排尿困難・便秘などが生じることがあります。

月経過多や不正出血は比較的起きにくい一方、腹部の張りや鈍痛として気づくケースも報告されています。

茎捻転が生じた場合は、急性腹症(突然の激しい腹痛)に至ることもあるため、強い腹痛が突然現れた際は速やかに医療機関を受診しましょう。

妊娠への影響

漿膜下筋腫は子宮内腔から距離があるため、粘膜下・筋層内と比べて着床や妊娠経過への影響は少ない傾向にあります。

ただし、筋腫の位置によっては、卵管の走行に影響を与え、卵子の通過が妨げられる可能性も否定されていません。

妊娠中に筋腫が増大した場合、胎盤の位置や胎児の向きに影響を与えるリスクもあるとされています。産道を塞ぎ、胎児が下降できず帝王切開になることもあります。

妊娠前から漿膜下筋腫が確認されている場合は、経過観察の頻度や管理方法について担当医に確認することが望まれます。

子宮筋腫の種類を調べる方法

子宮筋腫は見た目だけで種類を判別することが難しく、発生部位や大きさを確認するためには画像検査が重要です。

ここでは、子宮筋腫の種類を確認する際に行われる主な検査について解説します。

超音波検査(経腟超音波検査)

婦人科で初期評価として行われることが多いのが、超音波検査です。

経腟超音波検査では、子宮の内部構造を詳細に確認しやすく、筋腫の位置や大きさ、多発しているかどうかを把握できます。大きい筋腫の場合はお腹からみる経腹超音波検査も行われます。

粘膜下筋腫では、内腔への突出、漿膜下筋腫では外側への突出など、種類ごとの特徴を確認する際にも用いられます。

検査時間は比較的短く、外来で実施されることが一般的です。

MRI検査

筋腫の数が多い場合や、治療方針を詳しく検討する際には、MRI検査が行われることがあります。

MRIは、子宮全体を立体的に確認することで、筋層との位置関係や筋腫内部の状態を詳細に評価しやすい点が特徴です。

HIFU治療や手術適応を検討する際にも活用され、超音波検査のみでは判断が難しいケースで追加されることがあります。

検査結果をもとに、筋腫の種類や症状に応じた治療方針が検討されます。

子宮筋腫の種類に応じた治療方法

治療方針は筋腫の種類だけでなく、症状の程度・筋腫のサイズ・妊娠希望の有無・年齢などを総合的に考慮して決定されます。

ここでは、種類ごとに検討される主な治療の選択肢を解説します。

粘膜下筋腫に対する治療の選択肢

粘膜下筋腫では、腟から子宮内腔へ内視鏡を挿入する子宮鏡下筋腫切除術(TCR)が選択されることがあります。

お腹を切らずに内腔の筋腫を切除できるため、身体への負担が比較的少ない術式の一つです。

有茎性で筋腫が腟内へ脱出している場合(筋腫分娩)は、外来での切除が可能なケースもあります。

筋腫の大きさや数・筋層内への進展度合いによっては別の術式が選択される場合もあるため、担当医との詳細な確認が必要です。筋腫が大きく筋層内に根をはっていて子宮鏡では不可能な場合、超音波(HIFU)を用いた「お腹を切らない治療」も行われることがあります。

筋層内筋腫に対する治療の選択肢

筋層内筋腫では、症状が軽度の場合、ホルモン療法や経過観察が選択されることがあります。

筋腫のサイズが大きい場合や症状が日常生活に影響している場合は、腹腔鏡・開腹・ロボット支援などによる筋腫核出術や子宮摘出術が検討されます。

手術以外の選択肢として、超音波(HIFU)を用いた「お腹を切らない治療」も、一定の条件を満たす症例で実施されています。

妊娠希望の有無や筋腫の位置によって、適切な治療法が変わるため、複数の選択肢を比較しながら担当医と方針を検討することが大切です。

漿膜下筋腫に対する治療の選択肢

漿膜下筋腫は比較的月経への影響が少なく、症状が軽微な場合、定期的な経過観察にとどめるケースが多いです。

筋腫が大きくなり周囲臓器への圧迫症状が出ている場合や、茎捻転のリスクがある場合には手術が検討されます。

腹腔鏡下での筋腫核出術が選択されることが多く、有茎性の場合は茎を切離す方法がとられます。

治療の必要性は個々の状態によって異なるため、定期検査を継続しながら担当医と方針を都度確認していくことが望ましいです。

まとめ

子宮筋腫は、発生する場所によって「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」の3種類に分類され、現れやすい症状や適した治療法に違いがあります。

まずは自身の筋腫のタイプを把握し、症状の程度や年齢、妊娠希望の有無などを踏まえながら、担当医と治療方針を検討することが大切です。

一般社団法人 婦人科HIFU研究会」では、粘膜下筋腫・筋層内筋腫・漿膜下筋腫など、子宮筋腫の種類や症状に応じた治療選択ができるよう、HIFU治療を含めた複数の治療法について丁寧にご案内しています。

「自分の筋腫がどのタイプなのか知りたい」「症状に合った治療法を相談したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。